ブログ中毒

善良な中年男が、ふとしたことからブログにのめりこみ心ならずも
犯罪に手を染めていく・・・ブログに魅入られ壊れていく男の話

罪と罰

「 おいおい、お嬢さん飲みすぎてるよ。
 どうしたの?こんなに飲んで、大丈夫かい?」


下心などなかった。全くなかった。
この、自分の架空の妻の夢ちゃんのような
清純そうな娘が、只心配でしかたなかった。


『・・・うーん。ん?! いいんですぅ!
 ほっといてくらさい・・・」


彼女は、眠たそうな眼をして、孝男を見つめた。
涙が染みになってマスカラが滲んでいる。


「 ・・来ないの!彼来ないの!来てくれるって
 言ったのにぃ!奥さんとぉ、出かけるからってぇ」


不倫か。こんなあどけない女の子を
泣かせるなんて酷い男もいたもんだ。
孝男は憤慨した。


そこまで言うと、彼女はわーんと泣き出した。
よしよしと華奢な背中をさすってやった。
そのつらさを、孝男もわからないではなかった。
元妻の麗子が帰らないとき、
酒で紛らすことも度々あった。
見えない不倫相手に、
憎悪の感情を抱いたこともあった。
今となっては甘酸っぱい思い出ではあるが。